【書評】仕事するのにオフィスはいらない

　
　社会保険労務士の固有の仕事は、先方の会社にお邪魔することが圧倒的に多く、オフィスがほとんど要らない業務形態です。
　
　一方で、執筆やセミナーの仕事はミーティングルームが必要になることも多く、そのためにあまり使わないものの好立地の事務所が欲しいという気持ちになります。
　
　この本は、そういった話ではなく（笑）
　
①　ＩＴリテラシーが高く自己管理する力の強い人たちがチームを作って働く時に、オフィスはもはや不要である。（いちいち集まってミーティングをする必要はない）
　
②　クラウドコンピューティングとスマートフォンの登場で、非常に安いコストでそういった環境が作れるようになった、というお話です。
　
　　筆者の使っているＰＣが私と全く同じレッツノートＲ５であったり、e-mobileの端末、D-FAXを駆使しているところなど似ているところも多く共感をもてました（笑）。
　　
　これから、小回りの利く精鋭集団の会社を作ろうと思っている人に是非読んでいただきたい一冊です。
　
　社会保険労務士も、大きな会社の就業規則や給与規程・退職金規程を改定する時などにはチームで働く必要が生じますが、そういったときのコミュニケーションを密にするための仕組みなどにも言及されています。
　　
　仕事するのにオフィスはいらない
　
　
　
　
　この本のキーワード「ノマド」という言葉をご存知でしょうか？　もとは「遊牧民」
　
　遊牧民がラクダという、砂漠で最強の乗り物を駆り、オアシスからオアシスへと移動しながら生活しているように、狭苦しいオフィスを出て、様々な場所を移動しながら働いている人たちです。
　
　「働く場所を自由に選択する会社員」というワークスタイルがすぐそこまで来ているのかもしれません。
　
　
　　目次
　１．　ノマドワーキングのすすめ
　２．　アテンションコントロール
　３．　情報コントロール
　４．　コラボレーション
　５．　クラウドを使いこなす
　６．　ノマドライフスタイルの時代へ
　
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