英政府、4大銀行に6兆円注入
ヨーロッパの中でも、一番金融システムが傷んでいると思われるイギリスが最初に動き出しました。
内容は恐らく、日本の金融再生法と同じような仕組みで、そこそこ安定している銀行(日本の場合は東京三菱銀行でした)にも、強制的に一律で資本注入をすることで「資本注入=経営危機」という発想にならないようにするものだと思われます。
6兆円と言う金額も巨額で驚きますが、HSBC(香港上海銀行)が中に入っていないのもちょっと不思議な感じです。
時事通信社より抜粋 -------
英政府、4大銀行に6兆円注入=ユーロ圏に先行して救済策発動へ
12日付の日曜紙サンデー・タイムズなどによると、英政府は13日、同国銀行大手4行の救済に乗り出す。
銀行側の要請に基づき、最大350億ポンド(約5兆9000億円)の公的資金を注入する。
週明け13日の市場開始前に、公的資金の注入を実際に行う中核機関「銀行再建基金(BRF)」創設など具体策を発表する見通しで、ユーロ圏に先行して救済策を発動する意向だ。
同紙によれば、資本注入を要請しているのはロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)、HBOS、ロイズTSB、バークレイズの4行。(以下省略)
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日本での資本注入業務は、RCC(整理回収機構)が担っておりましたが、イギリスは新しく基金を作るようです。
私がRCC財務部にいた時にまさにこの仕組みが導入され、関与した経緯があります。
このような場合に発行するのは優先株で、普通株への転換権が付いていて、結構複雑な仕組み(守秘義務があっていえませんが)で、この転換権が将来株価の上値を抑えることになるのは意外に知られていないことかもしれません。(しばらくは金融株は買えませんね・・・)
ともあれ、これでアメリカが追随すれば何とか世界同時金融危機も少しは収まってくるのではないかと思います。
そうは言っても、週明け日経株価は7千円台に入るのは確実でしょうが・・・・・
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Comments
イギリスは金融どころか本体が破産しそうですね。
Posted by: raku | January 26, 2009 01:31 PM
rakuさま
コメント有難うございます。
知らないうちにポンドって最高値から、半額以下になっているんですね・・・・・
恐ろしい・・・・
Posted by: owner | January 26, 2009 01:48 PM