年金滞納記録 「不正」抹消を隠ぺい
資金繰りに詰まって、本来は出来ない社会保険を不正に脱退し、一方で社員の天引きを続けるような末期的な会社を銀行員時代に見たことがあります。
本件は、それを社会保険事務所が先導してやっていたということでしょうか・・・・・・
読売新聞より抜粋 ---------
年金滞納記録、「不正」抹消を隠ぺい
松山西社保事務所
企業による健康保険・厚生年金保険料の滞納を巡り、松山西社会保険事務所(松山市)が、職員の不正処理を2年以上にわたって事実上、隠ぺいしていたことが、わかった。
職員は企業の適用届を過去にさかのぼって不正に取り消し、滞納記録を抹消。これによって、年金加入記録がなくなった元従業員の訴えで2005年春ごろ不正が発覚したが、調査せず放置していた。
社会保険庁は昨年8月に不正処理の事実関係だけを公表したが、隠ぺいについては、「調査中」を理由に明らかにしていない。
社保庁によると、職員は04年2月、厚生年金保険料などを滞納していた松山市内の有限会社社長から「保険料を払えない。適用事業所を取り消してほしい」との申し出を受け、同社設立時の03年9月までさかのぼって適用届を取り消し、同月の1か月分だけ納付されていた従業員ら8人の保険料を返還。翌10月以降の滞納記録を抹消した。
厚生年金、健康両保険法によると、すべての法人と原則、従業員5人以上の個人事業所に加入義務がある。
元従業員の証言によると、同社で4か月間、給与から保険料を天引きされていたが、記録上は厚生年金に加入していないとして国民年金の未納通知が届いたため、05年春ごろ、給与明細書を持って同社保事務所を訪れた。その場で、職員の上司が職員から事情を聞き、適用届を過去にさかのぼって取り消していたことが判明した。
保険料は会社と従業員が折半で負担するが、元従業員は同社から、天引きされた保険料を一切、返還されていないという。
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全ての法人に、社会保険の加入義務があるというのが法律ですが、実際は出来たばかりの小さな会社はかなりの割合で加入していないのが実態です。
求人の欄に「社保完備」とかいてある会社が多いですが、当たり前のことなんですが・・・・・
その位、未加入の法人が多いということで、制度にも問題があると思います。
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Comments
制度も、職員も、根本的に理念を変えていかないと、国民の信頼を取り戻すのは難しいと考えているんです。私たちの生活にとって、社会保険制度は不可欠なものですから。
Posted by: nobu | March 31, 2008 01:28 AM
nobu先生
いつもコメント有難う御座います。
社会保障制度は非常に重要であるにもかかわらず、意味不明にお金を取られているような意識が根強く、税金と違ってこういった犯罪まがいの行為が横行しているように思います。
行政が国民に目隠しをして、社会保険料を払わせていたツケが、今まさに来ているように思います。
Posted by: owner | March 31, 2008 03:10 AM