厚生年金 社保職員が不正指南
本来は強制加入が建前の厚生年金制度でありますが、加入の時にB/S・P/Lをチェックして、支払い能力を確認する制度がいまだに横行するのは、この「保険料の徴収率」競争が原因だと思われます。
社会保険労務士の中にもも、一部この偽装脱退を勧めている人がいるという噂も聞きますが、そうでないことを祈ります。
毎日新聞より抜粋 ----------
<厚生年金>社保職員が不正指南…偽装脱退勧める
厚生年金の加入期間が実際より短縮されたり支給の基準額が減らされたりする問題で、社会保険事務所の元職員が、毎日新聞の取材に、会社側にこうした不正の手続きを教えていたと証言した。
社保事務所側にとっては保険料の徴収率アップ、会社側にも経費節減という双方のメリットが不正の背景にある実態を明かした。
(中略)
脱退届を出さずに企業が保険料を払おうとする場合でも、「(支給額を決めるための給与から割り出される標準報酬月額が)40万円の人を20万円にすれば、その分払うべき保険料も安くなるという話は会社にする」と話した。
これら不正の背景については「厚生年金は本来徴収率100%として、事務所間の競争があった。企業と従業員が折半して負担する厚生年金の保険料の支払いで経営難を招くケースもあり、会社を倒産させないためのアドバイスだった」と語った。
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厚生年金制度は、強制加入なのに加入申し込みをしても入れてくれない、強制加入なのに偽装脱退を勧められるなど、非常に矛盾を孕んだ制度であります。
旧安田火災の副社長が社会保険庁のの長官になって、ノルマを非常にきつくしたために、こういった弊害は日本中の多くの事務所で起こっていると思われますが・・・・・・・・
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Comments
私個人の意見としては、日本の「年金制度」は素晴らしい社会保険制度のひとつだと思っています。にも関わらず制度そのものの維持に係る根幹を大きく揺るがす不正を中の職員がしていたことは、現場で働く者として本当に憤りを感じますし残念でなりません。
年金問題の報道を見るたびに、ため息が出ますよね・・・。
Posted by: 佐藤 | January 15, 2008 06:16 PM
佐藤さま
コメント有難う御座います。
ご指摘もっともです。
一方で、会社が不渡りを出しそうになったときに、真っ先に支払いを削って延命を図るものが社会保険料であったことも事実であります。
倒産してまで、社会保険料を払い続けるのが社員のためかというのは、非常に難しい問題だと思います。
Posted by: owner | January 16, 2008 11:44 AM