山梨県民信組に100億円規模の資本支援
久しぶりに、比較的大規模な金融機関(資金量5000億円程度)の救済が行われるようです。
体力的に劣る信用組合は、合併して規模を大きくすることで急場を凌いできていましたが、合併により不良債権が減るわけでもなく、こういった持ちこたえられない組合もいくつか出てくる可能性も高いと思われます。
毎日新聞より抜粋 -----------
[全信組連]山梨県民信組に100億円規模の資本支援
信用組合の上部組織の全国信用協同組合連合会(全信組連)は2日、経営不振に陥っている山梨県民信用組合(甲府市)に対し、100億円規模の資本支援を行う方針を明らかにした。年度内にも実施する。山梨県民信組は支援を受け、不良債権処理を加速、財務内容の改善を急ぐ。
同信組は04年に県内4信組が合併してできた業界大手で、預金量は約4900億円。地元企業の倒産や地価下落など地域経済の悪化で不良債権が増加し、総貸出額に対する不良債権比率は20%を超す高水準となっている。07年3月期まで3期連続で最終(当期)赤字を計上し、同期末の自己資本比率は4.89%と国内で営業する金融機関に必要な4%ぎりぎりの水準に落ち込んでいた。
全信組連は昨年も同信組に20億円の資本支援を行っているが、同信組の経営がさらに悪化するようなことになれば業界全体の信用不安につながりかねないと判断。1信組当たりの支援額を最大25億円としている内部規定を年内にも改定し、大規模な資本注入に踏み切ることにした。
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今までも比較的余裕のある大手が、小さいところを吸収(救済)することはよくありましたが、本件のように大手不在で弱いもの同士の連合体は、このようなことになる(実質破綻)リスクを孕んでいます。
他の県でも、同様な弱者連合はちらほら見受けられることから、今後もゆっくりと金融機関の再編は進んでいくものと思われます。
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