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September 05, 2007

公的年金、国庫負担引き上げ不可能なら2049年に破たん

 
 年金問題を考えると、いつも民主主義多数決の限界を感じます。
 
 今の年金制度の外形が作られたのは昭和61年で、その頃の有権者(国会議員)は持続可能性(Sustainability)など考えることもなく、(自分さえ良ければ良いという)ツケの先送りの年金制度を構築しました。
 
 その負担をもろにかぶるのは、そのとき投票権の無かった当時20歳前の人たちです。制度を作った人たちは、現在ある自分の利権を守ろうと、いろいろ政府に注文をつけてきます。
 
 制度自体が破綻しているのですから、①負担を増やすか②給付を減らす以外、復活する方法はありません。
 
 にもかかわらず、負担はしない、給付は守れ、では、さらに後ろの世代にツケを回すだけです。
 
 国が滅びる前に、何とかこの国の人たちの意識改革をしなければいけないと思います・・・・・
 
 
 読売新聞より抜粋 --------
  
 公的年金、国庫負担引き上げ不可能なら2049年に破たん
 
 政府・与党が2009年度までに目指す基礎年金の国庫負担の2分の1引き上げが09年度以降も実現しない場合、公的年金の財政は49年に事実上破たんすることが4日、厚生労働省の試算で明らかになった。
 
 公的年金加入者に関係する基礎年金は、現在、3分の1強が国庫負担だが、04年の年金改革関連法で、09年度までに2分の1に引き上げることが明記された。必要な財源は、消費税で1%分に相当する2・5兆円で、年末の税制改正で財源の確保策を議論する必要があるとされる。
 
 厚労省の試算は、仮に2・5兆円の財源が確保できず、現状のまま年金を運営した場合を想定。その結果、現在は約150兆円ある年金積立金が49年にはゼロになり、現在20歳前後の人が本来もらえるはずの年金額が大幅に毎年減っていく事態となる。
 
 政府・与党内では、消費税率の引き上げが実現できない場合は、〈1〉赤字国債の発行〈2〉他の税収を充てる――などの案が検討されている。ただ、いずれも財政悪化が予想され、政府が目標とする11年度基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化は実現が困難になると見られている。
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 税金減らして、福祉を充実しますという、なんら財源の根拠の無い「耳障りの良い」政策を主張する共産党や社民党の主張の行く末は国家滅亡でしょうか・・・・・・
 
 
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Comments

大変興味深く拝見しました。2049年ってそんなに早く年金って破綻してしまう計算なんですね。破綻してしまったら、政治家の方々はどう対処するおつもりなのでしょうか!?

Posted by: 萩原 | September 07, 2007 03:13 AM

 萩原さま
 
 いつもコメント有難う御座います。

 政治家は、国民の負託を受けているわけで、破綻させるのもわが国の民意であれば仕方が無いのでしょう。そこに、私は民主主義の限界を感じているわけであります。
 
 私は、日本がもしそこまで愚かな国であるならば、早めに見切りたいと思っています。

Posted by: owner | September 07, 2007 03:54 AM

もともと年金は保険であって、個人が老後に備えるものです。それゆえ、税の投入は補助的なものでしかないはずです。

にもかかわらず、小泉首相(当時)がばら撒き的な税投入の約束をしたからこんな問題が起きているんです。

生活保護者じゃないんだから、税投入自体おかしいですよ。小額なら弱者のために仕方がないかもしれませんが、半分まで入れるなら半分生活保護です。自立心がなくなり政府に依存する情けない国民になってしまうんじゃないですか?

引き上げは中止すべきです。そのためには国会決議をすればいい。これで年金法の規定はサスペンド(中止)されます。理由はいくらでも付きます。不景気でも国民の増税への反発でも。若い人は生活保護的な制度になることを嫌悪していますよ。最近の若い人は自立心が高まってきていて、社会主義的な体制への批判が強いですからね。

支給開始を70歳にすれば支給額を25%-30%ほど節約できる(平均的に見てもらう期間がそれくらい減る)ので、破綻は避けられます。定年延長と支給開始の引き上げが必要ですね。

あと、不公平な3号も廃止すればいい。これで数千億は増収になるはずです。

Posted by: mirai | October 13, 2008 05:05 PM

 コメントありがとうございます。
 ご意見参考にさせていただきます。

Posted by: owner | October 13, 2008 07:24 PM

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