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May 24, 2007

時効撤廃、全期間支給へ

 
 納付した保険料が年金に反映されない払込み分が、5000万件もあった社会保険庁ですが、法律上、支払いの時効は5年前分までなので、それ以前の分は払う必要が有りません。(でも、自分で間違えて少なく払っておいて(しかも受給者が検証するすべも殆ど無い状況で)時効を援用するのは明らかに信義則違反ですが・・・・)
 
 裁判を一件ずつやってもしょうがないので、立法で時効撤廃する方向で動いているようですが、首肯出来ます。
 
 共同通信より ------------------
 
 時効撤廃、全期間支給へ
 
 政府、与党は23日、社会保険庁が管理する公的年金の保険料納付記録の全部や一部が欠落していたことが判明したものの、時効により本来の受給額との差額を5年間分しか受け取れない受給者について、時効を撤廃する方向で調整に入った。これにより、欠落が判明した全期間の年金が支給されることになる。現在でも社保庁のミスの場合は時効は中断するが、証明に長期間を要するため必要と判断した。
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 今頃になって政府のミスを追及する野党議員が多いですが、年金の台帳がカタカナの名前で管理されていて、しかも申込書には読み仮名が無いような状況が昭和50年代からずっと継続していたのは結構有名な話です。(つまり読み仮名を間違えて登録すると別人の記録になるw) 
 
 脆弱なコンピュータシステムの上で、大量の情報を管理していたツケが一気に噴出した感がありますが、いい機会なので、全部膿を出し切って、信頼できるシステムに脱皮していただきたいと思います。
 
 それが、年金の信頼回復の第一歩では無いでしょうか。
 
  
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社会保険労務士」カテゴリの記事

Comments

社会保険庁が持っている事業所の検索機械もカタカナ検索ですよ。そのために市場化テストの未加入事業所の検索が非常に困難になっています。
今時そんなことでよいのでしょうか?と思いますね。

Posted by: 蒲島 | May 24, 2007 07:09 AM

私が気になるのは件数です。
一人当たり1件だと5000万人分ですか?
しかも、実際にはもっと多いのでは、と言われていますよね。
領収書・給与明細など置いていないですし、…

Posted by: 泣き虫オヤジ | May 24, 2007 01:02 PM

 蒲島先生 
 
 コメントありがとうございます。
 過去のデータがカタカナなので、移行してもずっとそのままになっているものと思われます。
 今時って感じですね・・・・・
 
 
 泣き虫オヤジさま
 
 コメントありがとうございます。

 記録は、同一人の記録が複数カウントされているので、該当者はこれよりも数段少なくなります。
 
 既に亡くなった人、年金受給権を獲得できていない人も多数含まれているので、実際年金額が変わってくる人はさらに少なくなるというのが政府の答弁です。

Posted by: owner | May 25, 2007 11:41 AM

5000万人分、気が遠くなるような件数です。
今では、受給手続きの際、重複した年金番号や名前の読み方など調査するようですが、以前は調査が全く不十分だった証明ですね。私の母親の受給手続きの際(約20年前)に、社会保険事務所で受け付けた方はかなり横柄(今でも思い出せるくらい)だったことを思いだしました。対象者本人には分からないのでしょうから、国側で早く対処すべきだと思います。
また、将来も貰えるかどうか分からないから払わない、という若者が確かにいます。国側で、信頼に値し、目に見える分かりやすい対策を早く講ずるべきです。

Posted by: 川田 陽一 | May 27, 2007 07:48 AM

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Tracked on May 27, 2007 06:50 PM

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