特定社労士について思う
去年の法改正で、「社会保険労務士」にも、裁判外紛争解決(ADR)に関わる事が出来るようになりました。
但し社労士全員が出来ると言うわけではなくて、このタイトルにある「特定社労士」と言う人のみにこの権利が与えられます。
「特定社労士」になるには、「研修+試験」を受ける必要が有ります。今回、研修の募集があったのですが、3000人の募集枠に対して、9000人が申し込んだそうで、相当数の方が抽籤で落とされたと聞いています。
この裁判外紛争解決、金額の上限が僅か60万円以下と、ビジネスとしては労多くして成り立たない制度であるという意見を多くの人から聞きますが(私も同感です)、一方で「特定社労士」と「普通社労士?」という2階層になるとすれば、上位資格を有していなければ営業に差し支えるのでは、という意見も有ります。
で、私はどうしたかと言うと、とりあえず申し込みしませんでした。お金も、時間(1ヶ月以上土日を使う)も無いので、様子見です。
来年は新司法試験と重なりそうですし、(司法試験に受かったら要らないですね(笑))そう考えると、もう縁が無いかもしれません。
そうはいっても、社労士としては、どのように、この制度が展開してくるかは、非常に興味が有ります。民事紛争の代理が大変だというのは、この2年の経験で随分分かってきたので、「特定社労士」さんがどこまで能力を発揮するのか楽しみです。
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Comments
お久し振りです!
>この裁判外紛争解決、金額の上限が僅か60万円以下と、ビジネスとしては労多くして成り立たない制度であるという・・・
司法書士の簡裁訴訟代理上限の半分にも満たないとは!?
・・・短答まで“2ヶ月”切りました!友人も必死!です。私も頑張ります!!
Posted by: てんぺすと | March 18, 2006 10:36 PM
てんぺすとさま
コメントありがとう御座います。
短答試験もうすぐですね、ローの3年生で受ける人は殆どいないので他人事ですが、新司法試験も、そのタイミングであるのでそちらには、とても関心が有ります。
60万円の争いで勝利して、2割12万円では、何ヶ月も掛かる交渉に、とても付き合いきれないと思います>裁判外紛争
Posted by: owner | March 18, 2006 11:31 PM