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March 08, 2006

日銀量的緩和解除か?

 「量的緩和解除(りょうてきかんわかいじょ)」っていっても、何のことだか理解できていらっしゃる方はどの位いるのでしょう(笑)

 日銀(National Bank)は、日々市場に流通する資金をコントロールし、市場金利を誘導する役目を担っています。日本以外の国であれば、金利が上がってきたらら資金を出して市場を冷やし、金利が下がってきたら資金を吸収して市場の資金受給をタイトにし、ターゲット金利に近づけるような操作を毎日しています(オペレーション)。

 数年前日本では、バブル崩壊から復活するために金利を限りなくゼロに下げる政策が取られました。当初、お金を沢山供給して短期金利を下げることには成功したのですが長期金利がなかなか下がらず、景気回復の足かせになっていました。そこで、ゼロになった短期金利マーケットに追加で25兆円~30兆円という巨額の余剰資金を供給し続け、やっと長期金利を押さえ込んできたという経緯が有ります。

 今もこの資金余剰の状態が続いていて、景気が回復してきたので、これをそろそろ止めようと言うのが、冒頭に上げた「量的緩和解除」ということです。量的緩和解除をしても、資金はだぶ付いたままなので、恐らくですが短期金利はゼロ近辺に張り付いたまま、しかし長期金利は上昇と言うことになると思われます。

 日銀は、早く資金余剰もなくして、短期金利も1%以上にして、オペレーションが出来るような正常な状態に近づけたいと言うのが本音です。しかしながら、過去に景気回復途中でに一度利上げをして、最悪の状況をもたらしたという実績(笑)があるので、政治家も牽制球を投げまくる訳なのですが・・・・・


 毎日新聞より抜粋 ---------------

 [量的緩和解除]奥田経団連会長「条件着々と整いつつある」

 日本経団連の奥田碩会長は8日、福岡市内で記者会見し、量的緩和政策の解除について「解除する条件は着々と整いつつある」と述べた。「客観的に見て、日銀がかねて言っていた条件が整った」との認識を示した。解除時期については「今後の経済を見据えてどう判断するかは、日銀が決めることだ」と述べるにとどまった。
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 長期金利の上げは、目先は株価に悪影響のはずですので、最近の株価の軟調はこの辺に要因が有ると思われます。


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