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February 14, 2006

住友信託とUFJ信託の統合破棄の決着

 本件は、住友信託銀行とUFJ信託銀行が、いったん統合する合意を為しておきながら、三菱東京フィナンシャルグループが後にもっとよい条件を出してきたために(それ以外にも理由はありますが)一方的に合意を反故にした事件です。

 契約を反故にした部分については債務不履行責任を認定していますが(ただし住友信託側がこの点につき主張立証をしていないので損害賠償は認められない)、「統合が実現していれば得られたはずの利益(逸失利益)」は全く認められませんでした。

 時事通信より抜粋 -----------

 住友信託の請求棄却=合意破棄による損害認めず
       信託統合めぐる訴訟・東京地裁

 住友信託銀行が、旧UFJ信託銀行との信託部門の経営統合交渉を一方的に白紙撤回され多大な損害を被ったとして、三菱UFJフィナンシャル・グループ(旧UFJホールディングス)と傘下の2行を相手取り、1000億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁の山崎勉裁判長は13日、「統合の合意破棄と損害との因果関係が認められない」と述べ、住友信託の請求を棄却した。住友信託側は控訴する方針。

 日本有数の金融機関の間で、経営統合の合意を白紙撤回したことの是非が争われた異例の訴訟は、住友信託側の敗訴となった。

 山崎裁判長は、2004年5月の基本合意書の締結で、UFJ側には住友信託との独占交渉義務と誠実協議義務があったとして債務不履行責任を認定しかし、「交渉を継続していたとしても統合が確実だったとは言えず、UFJに最終契約の締結義務はない」と判断。「統合が実現していれば得られたはずの利益(逸失利益)の賠償義務がある」とした住友信託の主張を退けた。
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 不良債権の積み上がりで、自己資本比率が8%を割る事が確実となったUFJHDは、苦肉の策としてUFJ信託銀行を住友信託銀行に売却し、その売却益でUFJ銀行を生かそうと考えました。

 売却のニュースで、株価も正常に戻り一安心したところ、「東京三菱FG」がUFJ信託銀行も込みで、増資を引受け助けると言うオファーをしたのがこの案件です。(その後三井住友FGから横槍が入り大騒ぎ)

 誰も見向きもしないときに、唯一手を差し伸べてくれたのが住友信託で、もっと良いパトロン(三菱東京FG)が見つかったからと言って「はいさようなら」はちょっと酷いと思うんですが如何でしょうか。

 個人的には、なにがしの損害賠償は認めてしかるべきだと思います。


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