ドンキホーテがTOB?
寡聞にして知りませんでしたが、オリジン東秀(オリジン弁当の会社)の筆頭株主って「ドンキホーテ」だったんですね。
TOBとかいうと、何だか村上ファンドやライブドア・楽天などをイメージしますが、今回のは単なる買い増しのようです。30%以上保有している会社が、33.4%まで買い増すためにいちいちTOBの手続きを踏まなければいけないのは、何だか面倒な話です。
毎日新聞より抜粋 ------------------
ドン・キホーテ オリジン株にTOB実施へ
ディスカウントストアのドン・キホーテは15日、グループで30.92%の株式を保有し筆頭株主になっている「オリジン弁当」のオリジン東秀に対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。保有比率が33.4%になるまで買い増す。今回のTOBについて、オリジン東秀から合意はとりつけていないという。
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最後のところだけ読むと、敵対的買収か?と勘違いしそうですが違うようです。
証券取引法27条(いっぱい条文あり)他で、1/3を超えて株式を取得するには、例外を除き公開買い付けによらなければならないと定められています。
一社の株式を、1/3を超えて保有するということは、重要決議(2/3以上の賛成・合併・営業譲渡など)をする際に、この株主が反対すると決議が出来ない(これを拒否権と呼んでいますが、会社法上そのような言葉はありません)という分水嶺になるため、1/3を超えて持っているかいないかで、議決権の価値が変わってくるために、取得方法が厳格になっているものであります。
株の値段というのは、一般的には 株価×株数 なのですが、この33.4%を超える保有株式(拒否権あり)と50%を超える株式(普通決議が単独で可能)には、議決権の優位性があるためプレミアムがつきます。(これを、コントロールプレミアムと呼びます。)
ライブドアが50%を超えて取得したニッポン放送の株式を、時価より相当高値でフジテレビに売りつけたのは、記憶に新しいと思いますが、これは、フジテレビがコントロールプレミアムを、相当高く評価させられたことによります。
今回の「ドンキホーテ」の買付は、単純にコントロールプレミアムを付する為の買い増しだと思われますが、敵対的買収でなくても、TOBに因らざるを得ないのは最初にも書きましたが面倒ですね。
極端な話33.3%から1株買うだけでもTOBしないといけないということですから。
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