杉浦敏介氏逝去
杉浦敏介氏は、私が長銀に入社したときの会長で、多分長銀で唯一日経新聞の「私の履歴書」を書いた人物(日銀から来た安西氏(セブン銀行頭取)は除く)だったと思います。
平成元年をピークに、日本経済はリセッションに入り、銀行は多額の不良債権を抱え苦しみ、そのうちの数十行は破綻してしまいました。長銀破綻の過程において、相当の批判を受けた氏ではありますが、何も無い状態の長銀に設立の昭和28年に入社し、自己の人脈や政治力を駆使し会社を育て上げてきた事はあまり語られません。
今、何箇所かgoogleで検索してみましたが、批判の文章ばかりヒットしました。
とあるところより---------
「ビジネスは本来、道なきところに道を拓く作業であり、その意味で『ゼロからの出発』の繰り返しである。」
(日本長期信用銀行会長 杉浦敏介~講談社『成功への名言録』より)
長銀を潰し3兆6千億もの借金の付けを国民に回すような経営をして、自分は知らぬ顔で9億7千万という退職金をせしめて会社を辞めた。これがゼロからの出発ということか。しかしその後、あまりにひどいと追求を受けて退職金は返還することにしたようだが・・・・。
こんな人間の言葉が「名言」として崇められていることが、今の日本の病気を象徴しているのだろう。
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まあこんな論調がとても多いわけですが、時代は違えど、成功している間は持ち上げられ続けて、いったん沈み出すと物凄い批判の嵐に巻き込まれると言うのは、今回のライブドアの件だけでなく、何十年も前からマスコミがそういう姿勢であったことを、改めて確認しました。
杉浦氏は会社では、神のような存在で、その当時新入社員の私は直接会話をした事は無かったですが、そばにいるだけで凄いオーラの出ている人でした。
ご冥福をお祈りいたします。
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Comments
私が入行した昭和43年当時は、杉浦さんは頭取、大山泰之さんは人事部長でした。私は人事部で近いところにおりましたし、古き良き時代の感傷かもしれませんが、お二人とも大変穏やかな優しいかたでした。
大山さんもお亡くなりになりました。
この場をお借りして、御冥福をお祈りいたします!
Posted by: 森田 育子 | January 31, 2006 08:13 AM
森田様
コメントありがとう御座います。
本当にご冥福をお祈りいたします。
Posted by: owner | January 31, 2006 09:19 AM