過労自殺、国家公務員初の損賠認定
過労死を取締まる立場の、厚生労働省傘下の社会保険庁での過労死認定ということで、中々意義のある判決だと思います。但し、まだ1審なので、国側が控訴する可能性は充分にあります。
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読売新聞ニュースより-----------------
過労自殺、国家公務員初の損賠認定 ・・・7千万円命じる
社会保険庁に勤務していた横森真二さん(当時23歳)が過労で自殺したのは、同庁の安全配慮義務違反が原因などとして、山梨県山梨市の両親が国を相手取って慰謝料など約1億2259万円の支払いを求めた国家賠償請求訴訟の判決が27日、甲府地裁であった。新堀亮一裁判長は、国に約7182万円の支払いを命じた。
国家公務員の過労死や過労自殺で損害賠償請求が認められたのは初めて。
判決などによると、横森さんは1993年4月に同庁に入り、96年4月から「社会保険業務センター」(東京都杉並区)で年金の電話相談係を担当。職場に年長者が多く負担が集中し、うつ状態になった。
97年4月1日付で庶務課人事係に異動したが、同月5日に都内のマンションから飛び降り自殺した。異動に伴う業務の引き継ぎもあり、自殺前の1か月間は約137時間、同1週間は約60時間の時間外労働をしていた。
人事院は2002年12月、自殺は過労による公務災害と認定した。
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電話相談センターの業務は、顔が見えないので電話相手がものすごいクレームを付けて来ることも多く、社員もリストラされてきた人や中途採用の人達ばかりで、その中間管理職のストレスたるや想像を絶するものがあります。銀行でも、できる社員はすぐ退職し、上司は新人ばかりのセンターでクレーム処理に朝から晩まで対応することになっていました。
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