最高裁の決まり文句
オトナ語では、「基本的にOK」⇒「ダメ」とか、「最悪これで行こう」⇒「OK」とか色々不可解な表現がありますが、判例を読んでいて最高裁の決まり文句がこれに類似していると思いました。(お気に入りの台詞です(笑))
「論旨は、畢竟(ひっきょう)、原審の専権に属する証拠の取捨判断、事実の認定を非難するか、又は独自の見解に立って原判決を論難するものにすぎず、採用することができない。」
畢竟=単に、位の意味でしょうか。使う人見たことありません・・・・
独自の見解=あんたが勝手に言っているだけ、の婉曲表現でしょうか?
訳すると、「あなたの主張は、原審(高等裁判所)の専権に属する証拠の取捨判断、事実の認定を理由もなく非難するか、または誰も同意しないような勝手なへ理屈に基づいて、原判決(高裁判決)を非難するもので、全くお話になりません。」
他にも、詳らか(つまびらか) 、杳として(ようとして)、恰も(あたかも)、 悉く(ことごとく) 、奇貨として、蓋し(けだし)とか、とってもオトナで、一般人には理解不能といわれてもしょうがないような言葉が沢山存在します。(笑)
私は、ロースクールでも、しょうもない見解には「それは独自の見解ですね」ということで使わせていただいております。
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